Research / Digital Well-being / Prototype
自由を制限した専用スマートフォンによるデジタルデトックス支援
SNS・動画アプリ遮断と停止困難アラームを通じた生活行動再設計
スマートフォンやSNSの無意識な使用を抑えるため、あえて自由度を制限した専用スマートフォンによるデジタルデトックス支援を検討した提出論文です。SNS・動画アプリの遮断や、容易に停止できないアラーム機能を通じて、生活行動の再設計を試みました。
Overview
大学での学びと、自分自身のスマートフォン使用に関する課題意識をもとに、研究テーマとして整理しました。自由に使えるスマートフォンではなく、あえて制限された専用スマートフォンを用いることで、デジタルデトックスを意志の問題だけにしない方法を検討しています。
実験条件の設計、利用データの記録・分析、考察の整理までを行い、情報処理学会 第80回EC研究会 4研究会合同研究発表会に提出論文としてまとめました。
Work
- 研究テーマの設計
- 制限型スマートフォンのコンセプト整理
- 解除コストの異なる条件設計
- 実験データの記録
- SNS使用時間、解除完了回、夜間中断回、朝だるさ、制限負担感などの指標整理
- 数値結果の分析、図表作成、研究報告原稿の構成作成、EC80提出用PDFの作成
- 研究会提出までの一連の流れを経験
Metrics
Night SNS / Video App Usage
夜間SNS・動画アプリ利用時間の日別推移
解除コストを段階的に変えながら、夜間のSNS・動画アプリ利用時間がどう推移したかを記録しました。C300では利用時間が低い水準へ落ち着いていく傾向が見られました。
条件の見方
- C0基準条件。解除に追加コストをほぼ置かない状態。
- C10解除コストを小さく設定した条件。
- C100解除コストを中程度に設定した条件。
- C300解除コストを高く設定した条件。数値が大きいほど解除時の負担が高い設計。
Learning
この活動を通して、単にプロダクトやアプリを作るだけでなく、課題を研究として定義し、実験条件を設計し、データを取得・分析し、論理的な文章としてまとめるプロセスを経験しました。
特に、制限の強さ、使用抑制効果、主観的な継続可能性の関係を整理することで、行動変容を支援するプロダクトには「便利さ」だけでなく、「どの程度の不自由さを設計するか」という視点が重要であることを学びました。
EC80に提出した研究PDFと関連ページを開く。
